「前回、スタンプ何個でしたっけ?」
カフェや飲食店を運営していると、紙のスタンプカードをめぐってこのような会話がよく繰り返されます。お客様がカードを紛失したり家に忘れたりすると、スタッフは以前のスタンプ数を確認する方法がなく困ってしまいます。折れ曲がったり滲んだりしたスタンプの数を数え直したり、カードを再発行する際に過去のポイントをどこまで認めるか、その場で判断することになります。
運営者にとっても紙のカードは手間がかかります。在庫がなくなる前に再注文し、特典の条件を変える場合は残りの印刷物をどう処理するか決めなければなりません。スタッフが変わるたびに付与のルールを説明し直し、忙しい時間帯には案内そのものが省略されがちです。
モバイルスタンプに移行する上で最も重要なのは、紙のカードを単にスマートフォンの画面に移すことではありません。スタンプ付与の条件、特典、お客様へのご案内、スタッフの処理手順を、誰でも同じように実行できるようにすることが核心です。
本記事では、デジタルスタンプのメリットを羅列するのではなく、紙のカードを実際にモバイルスタンプに移行する際、何をどの順番で決定すべきかに焦点を当てます。全体的な概念や機能を先に知りたい場合は、【モバイルスタンプの作り方|アプリなしでオンラインスタンプカードを発行する】をご覧ください。今すぐ移行計画を立てたい方は、以下のチェックリストから始めてみましょう。
要点まとめ
モバイルスタンプの作成は、①現在の運用課題の記録、②ポイント付与条件の決定、③目標数・特典・有効期限の設計、④既存の紙カードからの移行ポリシー策定、⑤リンク・QRの配布、⑥スタッフの処理手順の統一、⑦30日間のテスト運用の順に進めます。Vivoldiでは、スタンプの目標数と特典を設定するとスタンプページと短縮URLが生成され、QRコードやSMS、KakaoTalkなどでお客様に共有できます。お客様側での専用アプリのインストールやVivoldiへの会員登録は不要です。さらに、短縮URLに連携されたVivoldiの統計機能を使って、お客様のアクセス状況を分析することも可能です。
モバイルスタンプとは何ですか?
モバイルスタンプは、紙のスタンプカードをウェブベースのポイントカードに変換するサービスです。お客様はリンクやQRコードから自分のオンラインスタンプにアクセスし、来店や購入など定められた行動を完了した際にスタンプを獲得します。目標数を満たすと、店舗が設定した特典を受け取ることができます。
Vivoldiのモバイルスタンプは、iPhoneやAndroidの標準ブラウザで利用できます。お客様は専用アプリをインストールしたり、Vivoldiの会員登録をしたりする必要はありません。初回アクセス時に自分用のPINを設定してスタンプを管理し、実店舗ではスタッフが店舗付与用のPINを入力してスタンプを処理します。
ただし、モバイルスタンプがすべての店舗において無条件に紙のカードの代わりになるわけではありません。スマートフォンの操作に不慣れなお客様が多い場合や、印刷されたカード自体をブランドグッズとして活用している店舗であれば、紙の方式が適していることもあります。最新技術だからという理由ではなく、現在の店舗の継続的なコストやお客様の不便さを基準に選択してください。
紙のスタンプカードとモバイルスタンプの違い
| 比較項目 | 紙のスタンプカード | モバイルスタンプ |
| お客様の保管方法 | 財布やバッグで物理的に保管 | リンクやQRコードでウェブカードにアクセス |
| 紛失・破損時の対応 | 再発行と過去のスタンプをどこまで認めるかの基準が必要 | 共有されたリンクと本人用PINで再利用可能 |
| スタンプ状況の確認 | 実物のカードを見ないと確認できない | スマートフォンでいつでも確認可能 |
| 条件の変更 | 新しい印刷物の制作と旧在庫の廃棄が必要 | 管理画面からカード設定を変更するだけ |
| お渡し方法 | 店舗で実物カードを手渡し | QRコード、SMS、KakaoTalk、メールなどでリンクを共有 |
| スタッフの処理 | 物理的なスタンプの押印とカードの確認 | QRまたは店舗付与用PINで処理 |
| 記録・統計の確認 | 別の台帳がないと確認が困難 | スタンプ付与履歴・特典の利用状況や短縮URLの統計を確認可能 |
| オンライン連携 | 完全に別のシステムが必要 | 必要に応じてAPIやWebhookで連携可能 |
モバイル方式においても運用ポリシーは必要です。お客様がリンクを削除してしまった場合やPINを忘れた場合のご案内方法、スタッフ用PINを誰に共有するか、誤って付与したスタンプを誰が取り消すことができるのかを事前に決めておく必要があります。紙のカード特有の物理的な問題は減りますが、ポリシーがなければ現場の判断がバラバラになるという問題は残ります。
モバイルスタンプへの移行前に確認すべき3つのこと
1. お客様は本当に不便を感じているか
1週間、レジで発生した状況を記録してみてください。カードを持ってこなかったお客様、再発行を依頼したお客様、複数枚のカードをまとめてほしいと言ったお客様、スタンプの数について質問したお客様がどのくらいいるか記録します。問題が頻発していないのであれば、急いで移行する理由はありません。
2. スタッフが同じ基準でスタンプを付与しているか
「ドリンク1杯につき1個」なのか「1回のお会計につき1個」なのか、割引商品も対象になるのか、1人のお客様が複数人分の注文をまとめて支払った場合何個付与するのかを確認します。スタッフによって答えが違う場合は、モバイルスタンプを作成する前にルールを統一する必要があります。
3. 特典のコストを負担できるか
無料ドリンクや施術の割引を提供する際は、販売価格だけでなく実際の原価や追加の作業時間も考慮する必要があります。目標数を下げれば達成するお客様は増えますが、特典を提供する頻度も高くなります。逆に目標が遠すぎると、お客様は途中で参加をやめてしまいます。
ステップ1. 現在の紙カードの運用課題を記録する
モバイルスタンプサービスに登録する前に、1~2週間ほど現在の状況を記録しておくことをお勧めします。正確な分析システムがなくても、簡単なチェック表で十分です。
- 1日に新しく発行したカードの数
- カードを持ってこなかったお客様の数
- 紛失・再発行の依頼数
- 複数のカードをまとめてほしいという依頼数
- スタンプ付与の条件を尋ねるお客様の数
- スタッフの付与ミス・漏れの件数
- 実際に特典を利用したお客様の数
この記録は導入後の比較基準になります。「デジタルだから便利になった」という感覚だけで判断せず、再発行に関する問い合わせやスタッフの処理時間が実際に減ったかどうかを確認できます。
最初からすべてのデータを精密に集めようとする必要はありません。現在最も頻繁に繰り返されている不便な点を1~2つ選び、モバイル化によってその問題が減ったかどうかだけを確認するのが現実的です。
ステップ2. 「何をしたらスタンプを付与するか」を一文で決める
良いスタンプ付与ルールは、お客様とスタッフが一度で理解できるものです。
- カフェ: 手作りドリンク1杯のご購入につきスタンプ1個
- 飲食店: 平日ランチメニュー1回のお会計につきスタンプ1個
- 美容室: 有料施術の1回完了につきスタンプ1個
- ネイルサロン: 通常ケアの1回完了につきスタンプ1個
- 洗車場: 基本洗車以上のご利用につきスタンプ1個
「一部メニューを除く、他の割引との併用不可、特定の時間帯のみ可能」など、例外が多くなると説明や確認に時間がかかります。どうしても例外が必要な場合は、お客様へのご案内には主要な条件のみを書き、スタッフ用の運用マニュアルに除外項目を別途まとめてください。
オンラインショップでは、決済完了、配送完了、レビュー作成などの行動をスタンプ付与の条件にすることができます。ただし、自動付与には開発者によるAPI連携が必要です。VivoldiのスタンプAPIはPersonalプラン以上で提供されているため、導入前に現在のプランと開発スケジュールを一緒に確認してください。
ステップ3. 目標数、特典、有効期限をセットで設計する
目標数は来店周期から逆算する
週に2~3回来店するカフェと、6~8週間の間隔で利用する美容室に同じ目標数を設定すると、どちらかが簡単すぎるか難しすぎる結果になります。
- 来店周期が短い業種: 目標数を比較的高めに設定
- 来店周期が長い業種: 目標数を低めに設定
- 初めての運用: 既存の紙カードの達成率やお客様の反応を基準に開始
例えば、カフェでは8~10回購入後に無料ドリンクを提供する方式がおなじみです。一方、美容室では4~5回来店後にトリートメントなどの付加サービスを提供する方式の方が現実的かもしれません。これは正解ではなく出発点です。実際の客単価、原価、平均来店周期に合わせて調整してください。
特典は顧客価値と店舗コストの両方を見る
お客様が関心を持てない特典では参加を促すのが難しく、店舗の負担が大きい特典は長く維持するのが困難です。以下の質問に答えてみてください。
- お客様が普段から料金を払って選んでいるサービスか?
- 特典の原価と提供時間は負担可能か?
- 忙しい時間帯でも同じ品質で提供できるか?
- 特定の在庫や担当者に依存していないか?
- 特典の利用条件を一文で説明できるか?
有効期限は目標を達成するための時間を保証する
有効期限が短すぎると、来店周期が長いお客様は特典に到達する前に諦めてしまいます。逆に期限がないと、お客様はプログラムの存在を忘れやすく、店舗は長期的に特典を提供する義務を管理しなければなりません。平均来店間隔に目標数を掛けた期間よりも余裕を持って設定し、カード画面や店内の案内に有効期限を明記してください。
ステップ4. 既存の紙カード顧客の移行ポリシーを定める
移行プロセスで最も敏感な質問は「これまでのスタンプはどうなるの?」です。この答えを決めないままモバイルスタンプを始めると、お客様ごとに異なる基準を適用することになります。
選択できる3つの方法
- 既存のスタンプをそのまま移行: 紙カードのスタンプ数を確認し、オンラインスタンプに移します。
- 一定数までのみ認める: 不正や合算のリスクが大きい場合は、承認可能な上限を定めます。
- 紙のカードとモバイルカードを一定期間併用: 終了日を告知し、それまで既存のカードを使用できるようにします。
Vivoldiでは、既存の紙スタンプの付与履歴をオンラインに移して運用することができます。ただし、実際の移行担当者、確認方法、複数枚のカードの合算可否については店舗で決める必要があります。
ポリシーはレジでその場しのぎで説明するのではなく、短い文章で事前に掲示してください。
既存の紙のスタンプカードは〇月〇日までモバイルカードに移行いたします。ご来店の際、既存のカードをスタッフにご提示ください。複数枚の合算はお一人様につき〇個までとさせていただきます。
移行日以降に特典の条件を変更する予定がある場合は、既存のお客様が不利にならないよう猶予期間を設けるのがよいでしょう。すでに約束した特典を説明なしに縮小すると、スタンププログラムの目的とは逆に信頼を損なう恐れがあります。
ステップ5. お客様がスタンプを再度見つけられるように案内する
モバイルスタンプのメリットはリンクで送信できる点ですが、お客様がリンクを保存しないと後から探しにくくなります。QRコードをレジに貼るだけで終わりにせず、お客様が自分のチャットルームやメッセージからリンクを見つけられるように案内してください。
店舗内で案内する方法
- レジのQRコード
- テーブルの案内カード
- キオスク端末または待機画面
- レシート下部の案内文
- 予約確認メッセージ
店舗外から再度見つけやすくする方法
- KakaoTalkやSMSでスタンプのリンクを送信
- 予約確定メッセージにリンクを含める
- お客様がよく使うブラウザのブックマーク登録を案内
- ホーム画面へのショートカット追加方法の案内
QR画像には「スタンプを貯める」または「自分のスタンプを確認する」のように、行動を促す短い文言が必要です。QRコードだけを単独で配置すると、お客様は何のためのコードなのか理解しにくくなります。スキャン領域の周辺には、実際のスタンプ付与条件や特典も一行で表示してください。
ステップ6. スタッフの処理手順とセキュリティルールを統一する
忙しい時間帯に実行できない手順は長く続きません。お客様がスタンプ画面を見せてから付与が終わるまでのプロセスを、3つのステップ以内にまとめましょう。
- お客様のスタンプ画面と、スタンプ付与対象の注文を確認します。
- スタッフが店舗付与用PINを入力してスタンプを追加します。
- 追加されたスタンプと残りの数を、お客様と一緒に確認します。
スタッフ用PINは、お客様が見えるメモ用紙やレジの表面に貼らないでください。退職者や短期スタッフがスタンプ処理を行う必要がなくなった際には、PINの管理状態も確認してください。間違えてスタンプを付与した場合に誰が取り消すことができるのか、特典の利用処理には誰の承認が必要なのかも決めておくと、トラブルを減らすことができます。
スタッフ向けの案内文は長くする必要はありません。
決済完了の確認 → お客様のスタンプ画面の確認 → 店舗付与用PINの入力 → 追加されたスタンプ数の確認
新規スタッフの教育には、以下の3つの事例を必ず含めてください。
- お客様が自分のPINを忘れた場合
- お客様が紙のカードのスタンプをモバイルに移してほしいと依頼した場合
- スタッフが誤ってスタンプを追加してしまった場合
ステップ7. 30日間のテスト運用を行い、一度に一つだけ修正する
最初から全顧客を対象に始めるよりも、一部の常連客や1つの店舗で30日間テスト運用する方が安全です。
1週目:スタッフのテスト
- 店舗スタッフがお客様役とスタッフ役を交互に担当してテスト
- QRへのアクセス、お客様用PINの設定、店舗での付与、特典の利用フローの確認
- iPhoneとAndroidでの画面表示の確認
- 忙しい時間帯でも処理できるかどうかの点検
2週目:少数のお客様へご案内
- 紙のカードを利用したことのある常連客に先に提案
- QRの配置場所と案内文が見やすいかどうかを確認
- リンクを再度見つけるのが難しい点はないか質問
3週目:すべてのお客様へ拡大
- スタッフ間でスタンプ付与の方法が統一されているか確認
- 紙のカードの移行に関する問い合わせを記録
- スタンプ付与の漏れやミスの件数を記録
4週目:一つの項目だけを改善
- 目標数が遠すぎると感じられていないか?
- 特典の内容が理解しにくくないか?
- QRの配置が目立たないのではないか?
- スタッフの処理時間が長くないか?
複数の条件を同時に変更すると、何が効果的だったのか分かりにくくなります。一度に一つだけを修正し、次の30日間の変化を比較してください。すでに発行されたカードの特典を変更する必要がある場合は、まずお客様への告知と猶予期間を設けます。
業種別のおすすめ設計方法
カフェ・ベーカリー
来店周期が短く、購入条件が比較的シンプルなため、モバイルスタンプを始めやすい業種です。「手作りドリンク1杯につき1個」のようにルールを単純にし、レジでQRを案内します。無料ドリンクを特典にする場合は、サイズ、追加オプション、対象外メニューをスタッフ用マニュアルに書き留めておきましょう。
美容室
来店周期が長いため、目標数を下げ、有効期限は長めに設定するのが自然です。カット、パーマ、カラーなどの客単価の差が大きい場合、決済金額ごとに複雑に分けるよりも、「有料施術1回につき1個」のように運用しやすいルールでまずは試してみてください。特典はトリートメントや頭皮ケアなど、お客様が理解しやすく原価が予測できるサービスが適しています。
ネイルサロン・エステサロン
再来店周期が比較的安定しているため、予約確認メッセージにスタンプのリンクを含めるのが効果的です。お客様が次回の予約前に残りのスタンプ数を確認できるよう案内し、オフのみの来店や無料の補修など、スタンプ付与の対象外となる項目を事前に決めておきます。
飲食店
平日ランチを利用する会社員が多い店舗であれば、平日ランチの来店をスタンプ付与の対象にすることができます。ただし、時間帯、メニュー、決済手段などの条件が一度につくと、スタッフもお客様も混乱します。最初は1つの条件から始め、テスト運用の結果を見てから範囲を広げてください。
洗車場・ペットサロン
来店間隔が長くなる可能性があるため、目標数と有効期限のバランスが重要です。基本サービスと高額サービスの差が大きい場合は、無料サービスよりもオプションの追加や定額割引など、コストをコントロールしやすい特典を検討するとよいでしょう。
Vivoldiでのモバイルスタンプの作り方
運用ルールが決まったら、Vivoldiデジタルスタンプでオンラインスタンプカードを作成できます。
- Vivoldiにログイン後、スタンプカード管理画面に移動します。
- カードの名称、お客様に表示されるタイトル、スタンプの目標数と特典条件を入力します。
- 店舗に合ったスタンプ画像を選択するか、アップロードします。
- 店舗でのスタンプ付与を利用する場合は、スタッフ用PINを設定します。
- 有効開始日と有効期限を確認し、カードを保存します。
- スタンプページにリンクされた短縮URLを確認し、QRコードとしてダウンロードするか、SMSやKakaoTalkで共有します。
- お客様はリンクに初めてアクセスする際に、自分用のPINを設定します。
- 店舗ではスタッフ用PINでスタンプを付与し、お客様はスマートフォンでスタンプと特典を確認します。
スタンプがすべて貯まると特典が提供され、スタンプ付与履歴と特典の利用状態を確認できます。お客様はアプリをインストールしなくても、SafariやChromeなどの標準ブラウザで利用できます。
Vivoldiのスタンプは短縮URLと連携しています。スタンプ一覧からお客様にお渡しする短いリンクを確認し、リンク情報画面でスタンプページのオリジナルURLと連携された短縮URLを一緒に管理できます。この仕組みにより、スタンプでも通常の短縮URLと同じようにVivoldiのリンク分析機能を利用できます。
短縮URLの統計でスタンプのアクセス状況を確認する
スタンプのリンク情報画面では、累計・今日・昨日のクリック数と訪問者数、直近のクリック時刻を素早く確認できます。さらに詳細な分析が必要な場合は、以下の統計メニューに移動できます。
- クリック分析: 時間帯別・日付別・曜日別・月別・リンク別のクリック推移と訪問者数を確認します。
- 流入元分析: お客様がどのような流入経路からスタンプのリンクにアクセスしたかを調べます。
- 訪問者分析: スタンプページに訪問したユーザーの特性や利用環境を分析します。
- クリックログ: 個別のアクセス履歴をさらに詳細に確認します。
期間を選択して以前の期間と比較したり、必要な結果をExcel形式で保存して店舗の運営データと一緒に検討したりすることも可能です。統計の共有が必要な場合は、リンクの統計共有機能を活用できます。
この統計は、QRの配置やお客様への案内方法が実際のアクセスにつながっているかを判断するのに役立ちます。例えば、レジのQRを新しい場所に移動させた後、時間帯別のクリック数に変化があったか、SMSでリンクを送信した日に訪問者数が増えたかなどを確認できます。
ただし、短縮URLのクリック数と訪問者数は、スタンプページにアクセスしたフローを示す指標であり、スタンプの付与や特典の利用そのものを示す数値ではありません。 リンクの統計は、スタンプ付与履歴・特典の利用状況、店舗の注文・予約履歴と併せて解釈することで、実際の再来店プログラムの運営結果をより正確に判断することができます。
ECサイトやアプリでスタンプを自動付与するには
開発リソースがあるECサイトやアプリでは、REST APIを使用してスタンプの作成、スタンプの追加・取消、特典の利用を連携させることができます。Webhookを使用すれば、スタンプの追加・削除・特典の利用イベントをサーバーで受け取ることができます。
API機能はPersonalプラン以上で提供されており、決済が完了しただけで自動的にスタンプが付与されるわけではありません。ECサイトの注文状況とVivoldiのAPIを接続する開発作業が必要です。連携を開始する前に、スタンプAPIドキュメントとWebhookの案内を確認してください。
スタンプとクーポンのどちらを使うべきでしょうか?
最初のアクションを促すにはクーポンが、繰り返しの行動を積み重ねさせるにはスタンプが適しています。
| 目的 | クーポン | スタンプ |
| 初回来店・初回購入 | 適している | 参加開始後の活用 |
| 期間限定の割引 | 適している | 補助的な活用 |
| 繰り返しの来店 | 単独使用では限定的 | 適している |
| 累積行動に対する報酬 | 限定的 | 適している |
| 運用の例 | 初回訪問10%割引 | 8回来店後に無料サービス |
両方の機能を併用することも可能です。初回来店のお客様にオンラインクーポンを提供して初回購入のハードルを下げ、購入後にはモバイルスタンプで再来店までのプロセスを設計するやり方です。
ただし、「誕生日はスタンプ追加」「週末はポイント2倍」のようなイベントは、基本の運用よりも複雑になります。スタッフが手動で処理するのか、APIで自動化するのか、現在のスタンプ設定でサポートされているかを先に確認した上で告知してください。
フランチャイズ・多店舗展開では何を追加で決めるべきですか?
Vivoldiでは、店舗ごとにスタンプカードを分けたり、1つのスタンプで複数の店舗間で統合してスタンプを付与したり運用することができます。どちらの方式が良いかは、ブランドのポリシーや店舗運営の違いによって異なります。
統合方式が適している場合
- 店舗間で商品や価格に大きな差がない
- お客様が複数の店舗を行き来する割合が高い
- 特典の原価を店舗間で精算できる
- すべての店舗が同じスタンプ付与・利用手順を実行できる
店舗別カードが適している場合
- 加盟店ごとに価格やメニューに大きな違いがある
- プロモーションの費用を各店舗が負担している
- 地域によってターゲット層や来店周期が異なる
- 店舗ごとの成果と特典の費用を明確に分ける必要がある
本部は以下の項目を文書としてまとめる必要があります。
- スタンプ付与の対象商品と除外条件
- スタンプの目標数と特典内容
- 他の店舗でスタンプの付与・利用ができるかどうか
- 特典にかかる費用の負担と精算方法
- スタッフ用PINの管理と変更手順
- 誤った付与の取消処理とお客様からの問い合わせ担当者
- プロモーションの開始・終了の告知方法
最初から全店舗に適用するのではなく、代表的な店舗1〜2カ所でテスト運用を行ってください。スタッフからの問い合わせやお客様の反応を整理した後にマニュアルを補強すれば、全店舗へ展開する際の混乱を減らすことができます。
モバイルスタンプ運用でよくある7つの失敗
1. 目標数を他の店舗と同じにする
業種や来店周期が違えば、適切な目標も異なります。競合店の数字を真似るのではなく、既存のお客様の平均来店間隔を基準に決めてください。
2. 特典のコストばかりを見て顧客価値を逃す
原価が低くても、お客様が望まない特典では参加する動機になりません。お客様がよく選ぶオプションやサービスを候補にし、反応を確認してください。
3. スタンプ付与の条件に例外が多すぎる
複雑なルールは案内の時間を長引かせ、トラブルの元になります。一文で説明できない条件なら、削った方が良いでしょう。
4. QRコードだけを貼り、説明をしない
QRの周りに、スタンプ付与の条件、最終的な特典、アクションを促す文言を一緒に表示しなければ、お客様はスキャンする理由を理解できません。
5. スタッフ用PINと顧客用PINを区別して案内していない
お客様は本人のスタンプ管理用PINを設定し、店舗は店舗付与用PINを使用します。スタッフ教育の資料に、2つのPINの役割を明確に記載してください。
6. 既存の紙カードの取り扱い基準がない
移行期間、認められるスタンプ数、複数カードの合算可否を事前に告知しなければ、現場のスタッフが同じ返答をすることはできません。
7. 導入直後に条件を頻繁に変更する
お客様が覚えるべきルールが次々と変わると参加意欲が低下し、スタッフもミスをしやすくなります。30日間は一つの条件を維持し、その後一つずつ改善してください。
何を測定すれば運用が改善されたとわかりますか?
スタンプを作成したという事実よりも、お客様とスタッフの行動がどう変わったかを見る必要があります。まずは短縮URLの統計で、スタンプページにアクセスするフローを確認できます。
- クリック数: スタンプの短縮URLが開かれた回数
- 訪問者数: リンク統計から区分された訪問者の規模
- 時間帯別・日付別推移: お客様がスタンプページを主に確認する時間と日付
- 流入元: QR、メッセージ、オンラインチャネルなど、スタンプリンクに入ってきた経路
- 訪問者の特性: 接続環境と訪問者分析の項目
- 詳細なクリックログ: 個別のアクセスの流れを点検できる記録
リンクへのアクセス以降の運用成果は、Vivoldiのスタンプ付与履歴や特典の利用状態、店舗の注文・予約履歴を併せて参考に確認してください。
- 参加開始数: モバイルスタンプを初めて利用したお客様の数
- アクティブ参加者数: 定められた期間内にスタンプを2回以上獲得したお客様の数
- 目標達成率: 目標のスタンプ数をすべて満たしたお客様の割合
- 特典利用率: 付与された特典のうち、実際に利用された割合
- 平均達成期間: 最初のスタンプから目標達成までにかかった期間
- スタッフの処理時間: 案内からスタンプ付与完了までにかかった時間
- 問い合わせ件数: PIN、付与漏れ、移行、有効期限に関するお客様からの問い合わせ数
クリック数、訪問者数、スタンプの付与数はそれぞれ異なる指標です。1人のお客様がスタンプページを複数回開くこともありますし、リンクにアクセスした後にスタンプを獲得しない場合もあります。したがって、リンクの統計だけで売上の増加や再来店の完了を断定するのではなく、スタンプの付与・特典の利用・注文履歴と結びつけて解釈する必要があります。
また、これらの数値が売上増加を自動的に証明するわけでもありません。モバイルスタンプ以外にも、価格、天気、季節のメニュー、広告、商圏の変化が再来店に影響を与えます。導入前後を比較する際は、同じ曜日と似たような営業条件を基準に見るようにし、一度に複数のプロモーションを重ねない方が解釈しやすくなります。
よくある質問
モバイルスタンプとは何ですか?
紙のスタンプカードをウェブに移行したデジタルのポイントカードです。お客様はリンクやQRコードでアクセスしてスタンプ状況と特典を確認し、店舗は来店や購入などの条件を満たした際にスタンプを追加します。
モバイルスタンプはどうやって作りますか?
スタンプカードの名称、目標数、特典、画像、有効期限、店舗での付与を利用するかどうかを決めた後、管理画面でカードを作成します。生成された専用リンクをQRコードやメッセージでお客様に伝えれば完了です。
お客様はアプリをインストールする必要がありますか?
いいえ。Vivoldiのモバイルスタンプは、iPhoneやAndroidのSafari、Chromeなどの標準ブラウザでご利用いただけます。
お客様もVivoldiの会員登録が必要ですか?
いいえ。お客様のVivoldi会員登録は不要です。お客様はスタンプリンクに初めてアクセスする際に自分用のPINを設定し、ご自身のスタンプを管理します。
店舗ではどのようにスタンプを付与しますか?
QR方式または店舗付与用PINを使用できます。現場では、お客様の画面でスタッフがPINを入力してスタンプを処理し、お客様は追加されたスタンプをすぐに確認できます。
紙のスタンプの過去の履歴も移行できますか?
はい。既存の履歴をオンラインスタンプに移行して運用できます。ただし、移行可能な期間、カードの合算、最大移行数などの詳細なポリシーは店舗が先に決定し、お客様やスタッフに告知する必要があります。
カフェのスタンプはいくつ貯めたら特典を出すのが良いですか?
すべてのカフェに当てはまる一つの数字はありません。平均の来店周期、ドリンクの原価、既存の紙カードの達成率を基準に決めてください。最初は数ヶ月以内に到達できる目標でテストし、30日間の運用後に一つずつ調整することをお勧めします。
スタンプの有効期限はどのくらいが適当ですか?
平均の来店間隔に目標スタンプ数を掛けた期間よりも、余裕を持たせる必要があります。来店周期が長い美容室やペットサロンは、カフェよりも長い有効期限が必要です。
複数の店舗で1つのモバイルスタンプを使用できますか?
はい。店舗ごとのカードをそれぞれ運用する方式と、1つのスタンプで複数の店舗をまたいで統合付与する方式が可能です。統合運用の前には、他店舗での特典利用、特典費用の精算、スタッフ用PINの管理基準を先に定めてください。
ECサイトでもオンラインスタンプを自動付与できますか?
はい。REST APIを連携させれば、購入完了などの行動に合わせてスタンプを自動的に付与できます。APIはPersonalプラン以上で提供されており、ECサイト側との開発連携が必要です。
モバイルスタンプのリンクへのアクセス統計も確認できますか?
はい。スタンプは短縮URLと連携しているため、Vivoldiのクリック分析、流入元分析、訪問者分析、クリックログ機能を利用できます。時間帯別・日付別・曜日別・月別・リンク別の推移や以前の期間との比較を確認し、必要な統計をExcelで保存できます。ただし、リンクのクリックはスタンプの付与や特典の利用とは異なる指標であるため、分けて考える必要があります。
クーポンとスタンプの違いは何ですか?
クーポンは初回来店や期間限定割引のように一度の行動を促す際に、スタンプは複数回の来店・購入を積み重ねて報酬を提供する際に適しています。初回購入はクーポンで、その後の再来店はスタンプで運用することも可能です。
モバイルスタンプを作るだけで再来店は増えますか?
自動的に増えるわけではありません。お客様が理解しやすい条件、魅力的かつ持続可能な特典、スタッフの一貫したご案内が揃っていなければなりません。導入後は、スタンプの付与と特典の利用記録をもとに、一つずつ改善してください。
紙のカードを再印刷する前に、30日間だけ試してみてください
紙のスタンプカードをモバイル化することは、大掛かりなシステム入れ替えではありません。現在のルールを一文でまとめ、お客様が何回来店したらどんな特典を受け取るかを決定し、スタッフが同じ手順でスタンプを付与できるようにすることです。
最初から完璧なプログラムを作る必要もありません。既存の常連客や1つの店舗で30日間運用してみて、QRの配置・目標数・スタッフの処理手順の中で、最も不便な1つを直してみてください。
紙のカードを新しく注文する前にオンラインスタンプを試してみたい場合は、Vivoldiでモバイルスタンプを作成することから始められます。